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韓国人が日本で仕事を探す方法

私の夫は5年前ワーキングホリデーで日本に来ました。
最初は1年で帰る予定でしたが、運良く就職が決まりずっと日本に住んでいます。
外国人が日本でずっと暮らすための最初のハードルはビザですよね。
私の夫や友人達がどうやって仕事を見つけたのか、日本に残るためにはどうすれば良いのか?
この記事ではこれから日本で暮らしたい韓国人のために私たちの経験を書きたいと思います。
誰かの参考になると嬉しいです。

夫のケース

ワーキングホリデーで日本へ

私のまわりを見ていると、観光ではなく日本に住む目的で来る人の最初のビザはワーキングホリデービザである場合が多いです。
ワーキングホリデーでひとまず日本に来て、ビザが切れる前に仕事を見つけて就労ビザに切り替えるパターンですね。
このパターンを計画して来る人は多いですが、成功した人は少ないです。
みんなワーキングホリデーの1年が終わると韓国へ帰って行きます。
私の夫も最初はワーキングホリデーで日本に来ました。夫の場合はずっと日本に残る予定はなく、最初は1年で帰る気満々でした。笑
なのでワーキングホリデーの1年は観光したり、飲食店でアルバイトをしたりして過ごしていました。

就労ビザをゲットする

夫が日本に残ることを決意したのは、なんと私のためだそうです。

まう
まう
惚気じゃないよ。笑

ワーキングホリデーの期限が切れる直前に夫は日本で就職しました。
そんな簡単に就労ビザが出る仕事が見つかるの?って思いますよね。
求人を見ていても就労ビザの支援をしてくれるものは少ないです。
夫はどうやって仕事を見つけたのでしょうか?
ずばり、人脈です。
韓国社会は日本よりも人脈社会です。仕事も知人の紹介で見つけることが多いです。
夫はクリスチャンなので教会に通っていますが、そこの留学生会で知り合った友人が職場を紹介してくれました。
紹介なので面接も形式的なものだけです。

まう
まう
人脈って大事なんだなぁ…

なので、何かしら同胞が集まるコミュニティに所属して人脈を築いて置くことは非常に重要になってくると思います。

結婚ビザをゲットする

外国人が仕事を探すとき、就労ビザが出る仕事に就く必要がありますよね。
ですが就労ビザの出る仕事というのは限られてるんです。
観光系だったり技術職だったり。なんでも好きなことができるわけではありません。
友人に紹介してもらった仕事は就労ビザは出るものの、夫がやりたい仕事ではありませんでした。
条件もあまりよくなかったので早く転職したかったようです。
日本に残るために「就労ビザの出る仕事」を探すよりは結婚ビザを取得して制限なく好きな仕事をできる方が彼には良いだろう、と思い予定より早く結婚することにしました。

初めての転職

結婚ビザを取得後、夫は転職活動を始めました。
外国語で求人を探すのって大変だろうな〜と思うので沢山手伝いました。
履歴書や職務経歴書も手伝いました。私も転職経験があったので、私が以前作った書類データを流用したり…
この時はとにかくネットで求人サイトを見まくりましたね。毎日のように「韓国語」「大阪」等の条件を入れて検索してたと思います。私が。笑
韓国語を使う仕事がしたかったわけではありません。
技術もないし英語もできない、何も武器のない夫が日本人と同じ土俵で勝負しても勝てないな、とわかりきっていったので唯一武器になりそう?な韓国語ネイティブってところで攻めるしかなかっただけです。
やりたいことが明確に決まってたわけでもないのでね…ひとまずは『福利厚生が最低限あって土日祝休める日本企業』に就職することを目標にしました。
あ、日本の会社で働くなら日本語N1は絶対条件かな…と思います。
よく利用したサイトはマイナビ転職、ハローワーク求人大阪民団kotra、Indeed等です。
民団は結構頻繁に更新されるし、韓国人に有利な求人が多いのでおすすめです。
この時はマイナビ転職で応募した「韓国語ができる人材」を募集していた中小会社に運良く就職できました。

2回目の転職

日本の中小企業に事務職として転職しましたが、人手不足のため忙しく、残業や休日出勤をお願いされることが増えてきました。
特に現場が忙しかったようで、夫は事務職から現場へ移動になりました。
力仕事はしたくない、というか向いてなかったようで結局腰を痛めてしまい、1年で転職することに。
次の転職先はまたもや人脈で決まりました。
もともとは民団に掲載されていた求人でしたが、良い人が見つからないから受けてみないか?と教会の知り合いから誘われたのがきっかけです。
きっかけは人脈ですが、今回はしっかり面接をして採用になったのでコネではないようです。笑
福利厚生面で私的には不満が多いですが韓国では結局有名な会社なようで、親戚に自慢できるという点だけで頑張って続けています。

まう
まう
本当に…韓国人って見栄っ張りじゃない?偏見かな?

人に自慢できるかどうかをすごく重視するよな〜って思います。
まぁ何が理由でも良いから辞めないでほしいですね。

まう
まう
転職先を探すのはもう面倒やわ

仕事を探すポイント

このように、夫を見ているといかに人脈が大事かわかりますね。特別な技術やスキルがない場合はとにかく色んな知り合いに仕事を探していることをアピールしたほうが良いと思います。
あと韓国系企業に勤めている方たちは内部の情報を同胞間で共有しているようですので、韓国人の知り合いが多ければそれだけ沢山情報を得られます。
また、韓国系から韓国系への転職の場合、採用担当者が前の会社に電話して面接者の素行調査をしたりすることも普通にあるようですので注意が必要です。

番外編友人のケース

IT関係

夫のような例はかなり珍しいんじゃないかと思います。

まう
まう
ほんとただのラッキーだもん!笑

日本に残ることに成功した友人のほとんどが技術を身につけてから日本に来ています。
韓国でも職業訓練のような制度がありますので、それを利用すればお金もほとんどかかりません。1年ほど勉強した後、就職の斡旋を受けて日本へ来ているようです。
ちなみに夫の親戚1人、友人3人全員がシステムエンジニアやプログラマーといったIT系ですね。
お金や時間や賢い頭がある場合は日本の大学を出てから日本で就職活動したり、色々と選択肢は多いと思います。
どうしても日本で暮らしたいけど手段がない…お金もない…って場合は1年間韓国でしっかり勉強してスキルを磨いてから、日本の就職先を見つけることが結局は近道なのかな?と感じました。

インバウンド系

IT系が難しい…という友人の場合はだいたいインバウンド系のサービス業に就くことが多いです。
やはり観光産業は外国語ができると有利です。
日本語と韓国語が上手ならこちらのほうが手っ取り早く就職できると思います。ビザも出ますし。
日本語、韓国語以外に英語ができればもっと有利ですね。ただサービス業なので土日が休めなかったりシフト制だったりでライフワーク的にはどうかなぁ…と感じます。
実際にインバウンド系(免税店やホテル)で働いている友人は職場に不満を持っている子が多いです。他にできる仕事がないから仕方なくやっているという感じ。
なので長く務めるにはあまりオススメではないです。ひとまず何でもいいから就職したいのであればアリですね。

以上です!色んなパターンがあると思うので一概にどの方法が良いとは言い切れません。向き不向きもありますし。
この記事を読んで、誰かの未来に選択肢が増えれば嬉しいです。